ブライダルエステの歴史って?

ブライダルエステの始まりがどういうことだったのか詳細な記録は現在残っていませんが、おそらくブライダルエステ発祥と同時にあっというまに全国に伝播したので「ここが元祖」という決定的な証拠が無いのでしょうね。「吾こそはブライダルエステの創始者なり」とかいう方が名乗り出てくだされば、きっと満天下の賞賛と尊崇を得られること必定なのであります。とまあこうした記述でもおわかりのように、ブライダルエステって日本で生まれたらしいのですよ、どうも。

ブライダルエステの誕生がいつだったのかは定かではありません。最初は日本のどこかのブライダルホールかホテルの結婚式場だかよく判らないんですけど、まあそこである新郎新婦のお式が執り行われるその数時間前のこととご承知ください。新婦控え室にて、お式に向けた準備が粛々と進行しているまさにその時、衣装担当のスタッフさんが花嫁さんのウェディングドレスを着つけたその瞬間に、メイク担当のスタッフさんから乾いた悲鳴が起こったのでございます。「こ、この背中は…」。

ブライダルエステの歴史に燦然と輝く事件はこの時起こったのでございます。まー考えてみればね、いかに「こまめ」な女の子でも普通背中は盲点ですよ。彼氏がよほど注意深い性格(もしくは性癖)でなければ完璧に見逃されてしまう盲点、それが背中です。産毛ぼうぼう、水着の痕くっきり、吹き出物やらシミやらで荒れ放題。おまけにちょっと不摂生してる人ですと贅肉がドレスの隙間からこんもり盛り上がる始末。しかも恐ろしいことにその当時は無かったんですよ、ブライダルエステが。

ブライダルエステの創世神話が伝えるところによりますと、このとき担当についていたスタッフさんたちが必死になって「剃毛」「マッサージ」「カバーメイク」を施すことで事なきを得たのだそうですが、いずれにしてもこれはいかにも花嫁さんの自覚が足りない、というよりこうしたことをきちんと周知徹底させなければとてもまともな「お色直し」など実行不可能です。そうした現場の声が潜在的にブライダルエステ待望の気運を醸成していったのでございます。

ブライダルエステというサービスが具体的に登場するのは歴史的に見てもつい最近のことらしいのですが、具体的にどこのホール、あるいは式場・ホテルが元祖なのかは定かでありません。ただ、巷間伝えられるところによりますと、さる結婚式会場のスタッフさんから「これじゃだめだよ」という意見を上げられた営業担当さんだか運営主任さんだかが、時々会場のメイク係としてヘルプでやってくるエステサロンのスタッフさんに「こうしたニーズがあるんだけど何か格安のサービスメニューでタイアップ出来ませんか」と提案されたのが始まりらしいのですな。その時点で求められていたのはあくまで背中のケアだけだったのですが、エステサロンって「サービスのお城」みたいなところでしょう?内容がどんどん膨らんで今のブライダルエステになったと、まあそういうことらしいです。